“エメラルド”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緑玉52.0%
緑宝玉16.0%
緑柱石4.0%
緑柱玉4.0%
緑玉髄4.0%
緑色4.0%
翠玉4.0%
翠玉石4.0%
青玉4.0%
青玉色4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其風にまたたく小さな緑玉エメラルドの灯でゞもあるように、三十ばかりの螢がかわる/″\明滅する。縁にかけたりしゃがんだりして、子供は黙って見とれて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
指環をめた白い指をツト挙げて、びん後毛おくれげを掻いた次手ついでに、白金プラチナ高彫たかぼりの、翼に金剛石ダイヤちりばめ、目には血膸玉スルウドストンくちばしと爪に緑宝玉エメラルド象嵌ぞうがんした
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
牛飼うしかひさん、こちらへ入らつしやい。一しよにわたしのおうちへ行きませう。私のお家は、紅宝石ルービー緑柱石エメラルドのかざりのついた、きれいな水晶の御殿です。
湖水の鐘 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
朝になると、家中うちぢゆうには金のやうな黄色い日の光が一ぱいさします。それは水の中の紅宝石ルービー緑柱石エメラルドでかざつた御殿よりも、もつと美しいだらうと思ひます。どうぞ私と一しよに入らしつて下さい。
湖水の鐘 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
すばらしい光輝をはなつ紅玉ルビーが十八個、緑柱玉エメラルドが三百十個、これはみなきわめて美しい。青玉サファイアが二十一個と、蛋白石オパールが一個。
黄金虫 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
すると、彼女の眼は、再び緑玉髄エメラルドの如く輝いた。「ほんたう?——ほんたうに?——神様と同じ位。」
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)
下をのぞくと、千古の神秘をひそめた碧海湾の波が、深い深い緑色エメラルドをたたえている。細長い水道の近くに、ぽつんと見える黒い点は、狼岩であろう。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
翠玉エメラルドのごとくに青く輝いている長く大きい物凄い眼——更にまた、自己の大なる力を信ずるような、一種の無慈悲な落ちつきかた——。
恰好のいい向日葵ひまはりのいつぱい咲き乱れた菜園の上には、翠玉石エメラルドいろ、黄玉石トッパーズいろ、青玉石サファイヤいろ等、色さまざまな、微細な羽虫が翔び交ひ、野づらには灰いろの乾草の堆積やまや黄金いろの麦束が