“りょくしょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
緑色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてミシミシという音響を発して真ン中の部分がまずくずれ始め、続いて、緑色りょくしょくの鉄と、煙を吐きつつある石炭と、真鍮製附属品と、車輪と木片と長腰掛とが、奈落の底をめがけて
なるほどそこには白いキーと、黒いキーと、も一つ、緑色りょくしょくに塗られたキーとが、重なりあって、羊羹箱ようかんばこを並べたように艶々つやつやと並んでい、見馴れぬせいか、ひどく奇異な感じを与えていた。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
室戸丸は、みるみる悲惨な傾斜をなしてゆき、半ば以上も海面に緑色りょくしょくの船腹が現われてきた。やがて、鈍い、遠雷のような響きがしたかと思うと、いきなり船首から真っ縦に水に突き刺った。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)