“羊羹箱”の読み方と例文
読み方割合
ようかんばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海音如来のお守を羊羹箱ようかんばこの古いのへ入れて畑の中に埋め、今夜はお露たちが百両の金を持って来るから、其の前祝いだと云って、二人でさしむかって酒を飲んでいた。
円朝の牡丹灯籠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
なるほどそこには白いキーと、黒いキーと、も一つ、緑色りょくしょくに塗られたキーとが、重なりあって、羊羹箱ようかんばこを並べたように艶々つやつやと並んでい、見馴れぬせいか、ひどく奇異な感じを与えていた。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
うたぐりのかゝるは白翁堂かおれだ、白翁堂は年寄の事で正直者だから、此方こっちはのっけに疑ぐられ、家捜やさがしでもされてこれが出ては大変だからうしよう、これを羊羹箱ようかんばこか何かへ入れて畑へ埋めて置き