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緑色
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りょくしょく
ふりがな文庫
“
緑色
(
りょくしょく
)” の例文
貧
(
まづ
)
しい
店前
(
みせさき
)
には
※
(
おほがめ
)
の
甲
(
かふ
)
、
鰐
(
わに
)
の
剥製
(
はくせい
)
、
不恰好
(
ぶかっかう
)
な
魚
(
うを
)
の
皮
(
かは
)
を
吊
(
つる
)
して、
周圍
(
まはり
)
の
棚
(
たな
)
には
空箱
(
からばこ
)
、
緑色
(
りょくしょく
)
の
土
(
つち
)
の
壺
(
つぼ
)
、
及
(
およ
)
び
膀胱
(
ばうくわう
)
、
黴
(
か
)
びた
種子
(
たね
)
、
使
(
つか
)
ひ
殘
(
のこ
)
りの
結繩
(
ゆはへなは
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そして周囲にゆらいでいる松林は小塔の
緑色
(
りょくしょく
)
と対比して無数の
渡鳥
(
わたりどり
)
の群のように黒く見えた。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
ゴンクウルは歌麿が
蚊帳美人
(
かちょうびじん
)
の
掛物
(
かげもの
)
につきて、その蚊帳の
緑色
(
りょくしょく
)
と
女帯
(
おんなおび
)
の
黒色
(
こくしょく
)
との用法の如き全く板画に
則
(
のっと
)
りしものとなせり。肉筆画の木板画に及ばざる
他
(
た
)
の理由は
布局
(
ふきょく
)
の点なり。
浮世絵の鑑賞
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
やがてミシミシという音響を発して真ン中の部分がまず
頽
(
くず
)
れ始め、続いて、
緑色
(
りょくしょく
)
の鉄と、煙を吐きつつある石炭と、真鍮製附属品と、車輪と木片と長腰掛とが、奈落の底をめがけて
臨時急行列車の紛失
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
なるほどそこには白いキーと、黒いキーと、も一つ、
緑色
(
りょくしょく
)
に塗られたキーとが、重なりあって、
羊羹箱
(
ようかんばこ
)
を並べたように
艶々
(
つやつや
)
と並んでい、見馴れぬせいか、ひどく奇異な感じを与えていた。
腐った蜉蝣
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
▼ もっと見る
室戸丸は、みるみる悲惨な傾斜をなしてゆき、半ば以上も海面に
緑色
(
りょくしょく
)
の船腹が現われてきた。やがて、鈍い、遠雷のような響きがしたかと思うと、いきなり船首から真っ縦に水に突き刺った。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
ゴンクウルは歌麿が
蚊帳美人
(
かちょうびじん
)
の
掛物
(
かけもの
)
につきて、その蚊帳の
緑色
(
りょくしょく
)
と
女帯
(
おんなおび
)
の
黒色
(
こくしょく
)
との用法の如き全く板画に
則
(
のっと
)
りしものとなせり。肉筆画の木板画に及ばざる
他
(
た
)
の理由は
布局
(
ふきょく
)
の点なり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
成るほど一台の
緑色
(
りょくしょく
)
に塗られた新型のクウペが、
玩具
(
おもちゃ
)
のように二丈ばかりもある岩磯の下に転げ込み、
仰向
(
あおむけ
)
にひっくりかえって、血かガソリンか、其処らの岩肌には点々と汚点が飛んでい
腐った蜉蝣
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
現代人の好んで用ゆる煉瓦の
赤色
(
あかいろ
)
と松杉の如き植物の濃く強き
緑色
(
りょくしょく
)
と、光線の烈しき日本固有の
藍色
(
らんしょく
)
の空とは何たる永遠の不調和であろう。日本の自然は
尽
(
ことごと
)
く強い色彩を持っている。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
五年に至りその画風はますます繊細となり再び純粋の
紅色
(
こうしょく
)
を用ゆると共にまた軟き
緑色
(
りょくしょく
)
を施すを常とせり。婦女の髪は頂において幅広く眼は一直線をなして直径の如くに中央を横切りたり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
あるひはまた
深川万年橋
(
ふかがわまんねんばし
)
の図において橋上の人物は
橋下
(
きょうか
)
の船及び両岸の樹木と同様の
緑色
(
りょくしょく
)
を以て描き
出
(
いだ
)
されたるが如き、これ皆天然の色彩を離れて専ら絵画的快感を主としたるものならずや。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“緑色(
緑
)”の解説
緑(みどり、綠)またはグリーンは、中性色の一つ。植物の葉のような色で、黄色と青緑の中間色。光の三原色の一つは緑であり、1931年、国際照明委員会は546.1 nmの波長を緑 (G) と規定した。500-570 nm の波長の色相はおよそ緑である。色材においては、例えばシアンとイエローを混合して作ることができる。緑色(リョクショク、みどりいろ)は同義語。
緑は(緑色の、特に新緑のころの)草・木、新芽・若葉、植物一般、転じて森林、自然などを指す語としても用いられる。
(出典:Wikipedia)
緑
常用漢字
小3
部首:⽷
14画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“緑色”で始まる語句
緑色素
緑色柔皮