押立おつた)” の例文
第一だいいちをんなどもが寄着よりつかない。おてうしが一二本いちにほん遠見とほみ傍示ばうじぐひのごと押立おつたつて、廣間ひろまはガランとしてごとし。まつになつた柳川やながはが、なるお羽織はおり……これが可笑をかしい。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
長野に興業館といふ東京の山師の出店でだな見ていなものを押立おつたてて、薬材くすりで染物のう御始おつぱじめるつて言つて、何も知らねえ村の者をだまくらかして、何でもはア五六千円も集めただア。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)