“おったて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
追立75.0%
押立25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろんなけわしい処を通って来たであろう——普通の人のあゆめぬ処へ来た時に——何うしても足の踏み出せない処へ来た時に三人の悪者が無理にこの男を引摺ひきずって後方から追立おったて
捕われ人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そうそう、あの折、六条の頭殿こうのとの遺子わすれがたみという幼な子が、粟田口あわたぐちから押立おったての役人衆にかこまれて、伊豆の国とやらへ流されて行った——」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十年前、十騎に足らぬ押立おったての役人と、五、六人に足らぬ身寄りにかこまれて、配所の伊豆へ送りられた哀れな一少年のすがたは、まだ記憶している者がたくさんあった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)