“おった”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押立68.4%
追立31.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葛籠つづら押立おったてて、天窓あたまから、その尻まですっぽりと安置に及んで、秘仏はどうだ、と達磨だるまめて、寂寞じゃくまくとしてじょうる。
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
十本のかすがいで足にくっつけ、その真中に二本の釘を押立おったてて、その下を土で固め、それへ人間の首をつき刺して、そうして、梟物さらしものが出来あがるんだよ。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
追立おったてられまして、蟠龍軒、お瀧の両人は目算がらりと外れ、這々ほう/\ていで其の儘逃帰りました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さあ、其処そこへ、となると、早や背後うしろから追立おったてられるように、そわそわするのを、なりたけ自分で落着いて、悠々ゆうゆう歩行あるき出したが、取って三十という年紀としの、かれの胸の騒ぎよう。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)