“地誌略”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちしりゃく66.7%
ちしりやく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
板戸一つがぐ町の、店の八畳、古畳の真中に机を置いて対向さしむかいに、洋燈ランプに額を突合つきあわせた、友達と二人で、その国の地誌略ちしりゃくと云う、学校の教科書を読んでいた。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なまけものの節季せっきばたらきとか言って、試験の支度したくに、徹夜で勉強をして、ある地誌略ちしりゃくを読んでいました。——白山はくさんは北陸道第一の高山にして、郡の東南隅とうなんぐうひいで、越前えちぜん美濃みの飛騨ひだまたがる。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
板戸いたどひとつがまちの、みせの八でふ古疊ふるだたみ眞中まんなかつくゑいて對向さしむかひに、洋燈ランプひたひ突合つきあはせた、友達ともだち二人ふたりで、くに地誌略ちしりやくふ、學校がくかう教科書けうくわしよんでた。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)