“作略”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さりゃく80.0%
さりやく20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああもしたらまだ活計向くらしむきの助けになるだろうとはたの者から見ればいろいろ忠告のしたいところもあるが、本人はけっしてそんな作略さりゃくはない
道楽と職業 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
古い油筒を花生にするなんというのは、もう風流に於て普通を超えて宗匠分になって居なくては出来ぬ作略さりゃくで、宗匠の指図や道具屋の入れ智慧を受取って居る分際の茶人の事では無い。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
人多くは事の指支さしつかゆる時に臨み、作略さりやくを用て一旦其の指支を通せば、跡は時宜じぎ次第工夫の出來る樣に思へ共、作略の煩ひ屹度生じ、事必ず敗るゝものぞ。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
何でもいゝでさあ、——全く赤シヤツの作略さりやくだね。よくない仕打だ。まるで欺撃だましうちですね。それでおれの月給を
坊っちやん (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)