“作為”のいろいろな読み方と例文
旧字:作爲
読み方割合
さくい82.4%
こしらえ5.9%
さくゐ5.9%
わざ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春の雪はきえやすきをもつて沫雪あわゆきといふ。和漢わかんの春雪きえやすきを詩哥しいか作為さくいとす、これ暖国だんこくの事也、寒国の雪はふゆ沫雪あわゆきともいふべし。
しかも言説、行為をなした当人は、悪執拗わるあくどい努力や作為こしらえは一つもなく、ただ力が入っている。力が入っていながら行雲流水のような自由で自然の態度を備えている。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
大抵たいてい作為さくゐが見え透くのである。「罪と罰」の中の困馬こんばの夢でも、やはりこの意味ではまことらしくない。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
イエス答へけるは、此人の罪に非ず、亦其二親の罪にもあらず、彼に由て神の作為わざの顕はれん為也。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)