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作略
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さりゃく
ふりがな文庫
“
作略
(
さりゃく
)” の例文
ああもしたらまだ
活計向
(
くらしむき
)
の助けになるだろうと
傍
(
はた
)
の者から見ればいろいろ忠告のしたいところもあるが、本人はけっしてそんな
作略
(
さりゃく
)
はない
道楽と職業
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
古い油筒を花生にするなんというのは、もう風流に於て普通を超えて宗匠分になって居なくては出来ぬ
作略
(
さりゃく
)
で、宗匠の指図や道具屋の入れ智慧を受取って居る分際の茶人の事では無い。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
自然悠久の姿に於て見ようとする激しい意慾の果の
作略
(
さりゃく
)
を証拠立てている。
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
火事場に泥棒を働らくの格である。家庭的の女にもこのくらいな
作略
(
さりゃく
)
はある。素知らぬ顔の甲野さんは、すぐ問題を呈出した。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかしせっかくの切り出しようも泰然たる「はい」のために
無駄死
(
むだじに
)
をしてしまった。
初心
(
しょしん
)
なる文学士は二の句をつぐ元気も
作略
(
さりゃく
)
もないのである。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
私はつい覚えていた
独逸
(
ドイツ
)
の
諺
(
ことわざ
)
を返事に使いました。無論半分は問題を面倒にしない
故意
(
こい
)
の
作略
(
さりゃく
)
も
交
(
まじ
)
っていたでしょうが。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
何でもいいでさあ、——全く赤シャツの
作略
(
さりゃく
)
だね。よくない
仕打
(
しうち
)
だ。まるで
欺撃
(
だましうち
)
ですね。それでおれの月給を
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
病と臥せる我の
作略
(
さりゃく
)
を面白しと感ずる者さえあろう。——ランスロットは
漸
(
ようや
)
くに心を定める。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
略
常用漢字
小5
部首:⽥
11画
“作”で始まる語句
作
作物
作用
作者
作品
作法
作為
作男
作家
作事