“さりやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
作略66.7%
差略33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人多くは事の指支さしつかゆる時に臨み、作略さりやくを用て一旦其の指支を通せば、跡は時宜じぎ次第工夫の出來る樣に思へ共、作略の煩ひ屹度生じ、事必ず敗るゝものぞ。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
何でもいゝでさあ、——全く赤シヤツの作略さりやくだね。よくない仕打だ。まるで欺撃だましうちですね。それでおれの月給を
坊っちやん (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三四 作略さりやくは平日致さぬものぞ。作略を以てやりたる事は、其あとを見れば善からざること判然にして、必ず悔い有る也。唯戰に臨みて作略無くばあるべからず。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
云にも下男彌助めは近來ちかごろ奉公に參りし者ゆゑ其邊の差略さりやくは勿論御客樣の見分も一向に出來申さず夫が爲御氣にさはる事を申上しならんが其段はひとへに私しに御免じ下され御勘辨ごかんべん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
遣し一旦いつたん奇麗きれいに里を離縁りえん致したなれ共惣内方へ再縁さいえんなせしを見て未練みれんを遺せしならん又金子等つかはしたも定めし扱人あつかひ差略さりやくで有う彼是を遺恨ゐこんに存じ惣内夫婦の者を殺し疑ひの心を晴ぬ爲に兩人の首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)