“疎略”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そりゃく57.1%
そりやく42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉五郎らの身許を知ったので、寺でも疎略そりゃくには扱わなかった。住職もやがて奥から出て来た。彼は納所らに指図して、書院めいた座敷へ怪我人を運び込ませた。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「御当代はもちろん、子孫まで、かならず疎略そりゃくはあるべからずとの、主人筑前守の、おことばでした」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一、公儀(信長をう)に対せられ御身上ごしんじやう御理おんことわりの儀、われら請取しやうしゆ申し候でう、いささか以て疎略そりやくに存ずべからず候事。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
畢竟つまり売捌うりさばきの方法が疎略そりやくであつたために、勘定かんじやう合つてぜにらずで、毎号まいがう屹々きつ/\印刷費いんさつひはらつて行つたのが、段々だん/\不如意ふによいつて、二号にがうおくれ三がうおくれとおはれる有様ありさま
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)