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毎号
読み方 | 割合 |
まいがう | 50.0% |
まいごう | 50.0% |
畢竟売捌の方法が
疎略であつた
為に、
勘定合つて
銭足らずで、
毎号屹々と
印刷費を
払つて行つたのが、
段々不如意と
成つて、
二号おくれ三
号おくれと
逐れる
有様
毎号三千づゝも
刷るやうな
訳で、
未だ
勉めて
拡張すれば
非常なものであつたのを、
無勘定の
面白半分で
遣つて
居た
為に、
竟に
大事を
去らせたとは
後にぞ
思合されたのです
這麼風で
中坂に
社を
設けてからは、
石橋と
私とが
一切を
処理して、
山田は
毎号一篇の小説を書くばかりで、前のやうに社に
対して
密なる
関係を持たなかつた、と
云ふのが