“思合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おもいあわ50.0%
おもいあ20.0%
おもいお10.0%
おもひあは10.0%
おもひあわ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう児であったればこそと先刻さっきの事を反顧はんこせざるを得なくもなり、また今のこを川に投げる方が宜いといったこの児の語も思合おもいあわされて
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
馬を引いて歩きながらも種々いろ/\思合おもいあわして見たが、どうも此のうちに長くいる訳にはいかない。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
永「そうかねえ、苦労の果じゃがら万事に届く訳じゃのう、でも内儀かみさんと真実思合おもいおうての中じゃから、斯うして此の山の中に住んで居るとは、情合じょうあいだね」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
毎号まいがう三千さんぜんづゝもるやうなわけで、いまつとめて拡張かくちやうすれば非常ひじやうなものであつたのを、無勘定むかんじやう面白半分おもしろはんぶんつてために、つひ大事だいじらせたとはのちにぞ思合おもひあはされたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その上結婚当時のあまい言葉や優しい態度など思合おもひあわせると、彼の愛も卑劣な欺瞞と賤しい情慾との塊にすぎないのだと思はれた。
復讐 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)