毎号まいがう)” の例文
畢竟つまり売捌うりさばきの方法が疎略そりやくであつたために、勘定かんじやう合つてぜにらずで、毎号まいがう屹々きつ/\印刷費いんさつひはらつて行つたのが、段々だん/\不如意ふによいつて、二号にがうおくれ三がうおくれとおはれる有様ありさま
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
毎号まいがう三千さんぜんづゝもるやうなわけで、いまつとめて拡張かくちやうすれば非常ひじやうなものであつたのを、無勘定むかんじやう面白半分おもしろはんぶんつてために、つひ大事だいじらせたとはのちにぞ思合おもひあはされたのです
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
毎号まいがう一篇いつぺんせる小説雑誌を出したいとふ話、そこで新著百種しんちよひやくしゆなづけて、わたし初篇しよへんを書く事につて、二十二年の二月に色懺悔いろざんげを出したのです、わたしはるのやくん面会めんくわいしたのも、篁村君くわうそんくんつたのも
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)