はぶ)” の例文
さて、はなしなか物語ものがたり、わづらはしいからはぶく、……いはひ仲間ちうげんども一座いちざ酒宴しゆえん成程なるほど元二げんじ仕組しくんだとほり、いづれも持寄もちよりで、國々くに/″\はなしをはじめた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「真相をあばく」も存外誤植がすくない故、手間をはぶいて、そのまま借用させてもらうと、——
勧善懲悪 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
處女歌集『海の聲』出版當時のいきさつをばツイ二三ヶ月前の『短歌雜誌』に書いておいたから此處にははぶくが、思ひがけない人が突然に現はれて來てその人に同書の出版を勸められ
樹木とその葉:07 野蒜の花 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
この二册に就いては多く諸君の知悉ちしつせらるる所だらうと思ふので筆をはぶく。
樹木とその葉:07 野蒜の花 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)