“曠古”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうこ85.7%
くわうこ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曠古こうこの大学理の流動、旋転が、一々大光明を発して、万華鏡まんげきょうの如く華やかに、グルリグルリと廻転しつつ、あなたの眼の前に……
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その夜、石舟斎は、一族や家臣を呼びあつめて、家康の内書を披露ひろうした。もとより石舟斎自身も、年こそよれ出陣して、曠古こうこの大戦に加わる意気であった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我にあらざるなり、おもひみる天風北溟ほくめい荒濤くわうたうを蹴り、加賀の白山をちてへらず、雪のひづめの黒駒や、乗鞍ヶ嶽駒ヶ嶽をかすめて、山霊やまたま木魂こだま吶喊ときを作り、この方寸曠古くわうこの天地に吹きすさぶを
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)