夕食ゆふめし)” の例文
下女が御飯はと云ふのを、「はない」と云つた儘、三四郎に「失敬だが、君一人ひとりで、あとつてください」と夕食ゆふめし迄置き去りにして、出て行つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
夕食ゆふめしはずに倒れたなりうごかずにゐた。其時おそるべき日は漸くちて、夜が次だいほしいろくした。代助はくらさと涼しさのうちに始めて蘇生よみがへつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「先生今日けふ御疲おつかれですか」と門野かどの馬尻ばけつを鳴らしながら云つた。代助の胸は不安ふあんされて、あきらかな返事もなかつた。夕食ゆふめしのとき、めしあぢは殆んどなかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
どんな解答かいたふにしろひとこしらへてかなければならないとおもひながらも、仕舞しまひには根氣こんききて、はや宜道ぎだう夕食ゆふめし報知しらせ本堂ほんだうとほけてれゝばいと、そればかりかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
洋燈ランプけないで、くらへやて切つた儘二人ふたりすはつてゐた。三千代は下女も留守だと云つた。自分も先刻さつき其所そこ迄用たして、今帰つて夕食ゆふめしを済ました許りだと云つた。やがて平岡の話がた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)