“八幡平”の読み方と例文
読み方割合
はちまんだいら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ川を下って来る筏師いかだしの話では、谷の奥の八幡平はちまんだいらと云う凹地くぼちに炭焼きの部落が五六軒あって、それからまた五十丁行ったどんづまりのかくだいらと云う所に
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
第四日は五色温泉を経てさんの峡谷を探り、もし行けたらば八幡平はちまんだいらかくだいらまでも見届けて、木樵きこりの小屋にでもめてもらうか、しおまで出て来て泊まる。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
私は午後一時頃に八幡平はちまんだいらの小屋に行き着き、弁当箱を開きながらそれらの伝説を手帳にひかえた。八幡平から隠し平までは往復更に三里弱であったが、この路はかえって朝の路よりは歩きよかった。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)