“八幡浜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やわたはま75.0%
やはたはま25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八幡浜やわたはま町は、山中でありながら又海岸である、天賦の港湾である。深く湾入した海には、港口を扼する佐島がある。自から風波を防いで、南予の要港となつた。
南予枇杷行 (新字旧仮名) / 河東碧梧桐(著)
春の四、五月の頃になると、山口県の大島郡とか佐波さわ郡とかまた愛媛県の八幡浜やわたはま附近の海岸の村では、一そうの船に米、味噌、醤油を積み込んで、二、三十人の人が一団となってこの別府に来る。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
大分体が好くなったと云って、中大洲なかおおすを二日捜して、八幡浜やはたはまに出ると、病後を押して歩いた宇平が、力抜けがしてわずらった。そこで五日間滞留して、ようよう九州行の舟に乗ることが出来た。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)