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『南予枇杷行』
ふりがな文庫
『
南予枇杷行
(
なんよびわこう
)
』
上り約三里もある犬寄峠を越えると、もう鼻柱を摩する山びやうぶの中だ。町の名も中山。 一つの山にさきさかつてゐる栗の花、成程、秋になるとよくこゝから栗を送つてくる。疾走する車の中でも、ある腋臭を思はせる鼻腔をそゝる臭ひがする。栗の花のにほひは …
著者
河東碧梧桐
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
女
(
め
)
大洲
(
おほず
)
柳瀬
(
やなぜ
)
男
(
お
)
三輪
(
みわ
)
唐川
(
からかわ
)
犬寄
(
いぬよせ
)