“筏師”の読み方と例文
読み方割合
いかだし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この場合彫と書いた方がふさわしいかも知れないが、それは、筏師いかだしがさすように筒に入れてとうを巻いたのを、与八は腰にさしています。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ただ川を下って来る筏師いかだしの話では、谷の奥の八幡平はちまんだいらと云う凹地くぼちに炭焼きの部落が五六軒あって、それからまた五十丁行ったどんづまりのかくだいらと云う所に
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
筏師いかだしらしい荒々しい男が、お三保を筏へ引きずり込み、急流を下へ流そうとしていた。しかし貝十郎の走って来るのを見ると、筏師と筏とは川下へ逃げた。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)