木切きぎ)” の例文
ちょうど片仮名のイの字をさかさにしたような棒で、現在は鉤の全く取れたただの木切きぎれを尖らせて打つ地方も多いようだが、私などは鉤が有るために面白く打てたのだと今でも思っている。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
小児は全体に木切きぎれを持って遊ぶを好み、それを持つとかならず少しばかり昂奮こうふんする。なんでもないことのように我々は考えがちだが、実は隠れたる由来ゆらいのあったことかも知れぬのである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)