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刎
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はね
ふりがな文庫
“
刎
(
はね
)” の例文
ぞ
刎
(
はね
)
たりけり
斯
(
かゝ
)
りし程に
所
(
ところ
)
の
村役人
(
むらやくにん
)
等は二ヶ所にての
騷動
(
さうどう
)
を聞傳て追々に馳集り先友次郎等を
取圍
(
とりかこ
)
み事の樣子を聞けるに友次郎は
容
(
かたち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そこで欄干に
凭
(
もた
)
れかかって
煙草
(
たばこ
)
を——つい
橋袂
(
はしだもと
)
に酒場もあるのに、この殊勝な心掛を
刎
(
はね
)
散らして、自動車が続けさまに、駆通る。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
に私は東京府から御払の地所を
買請
(
かいう
)
けたまでの事なれば、府の命に服従するのみ、何か
思召
(
おぼしめし
)
もあらば府庁へ
御談
(
おだん
)
じ
然
(
しか
)
るべしと
刎
(
はね
)
付ける。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
国に入つてはその国法に従ふべきもので、斬首をもつて望まれたら首を
刎
(
はね
)
られて死ぬべきものだし、火炙りに処せられたら焼けて死ぬより仕方がない。
イノチガケ:――ヨワン・シローテの殉教――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
翼を
刎
(
はね
)
て宙へ舞い上がるような形をなしている黝色の屋根と、それを支えている白亜の壁との調和にあるね。
赤げっと 支那あちこち
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
三週間ばかり前、あの方はゲィツヘッドへ歸つてゐらして、奧さまに財産全部を讓つて欲しいと仰しやつたのです。奧さまは
刎
(
はね
)
つけておしまひになりました。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
吉原の昼間のお客といえばまず田舎侍であった。芝居は
刎
(
はね
)
が夜に入るから一幕は見残して帰らねばならなかった。古参になるとずるく構えて、大切まで見て帰った。
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
随分トハ思ヒシカドモ、逆徒ノ大将ノ子ナレバ其沙汰隠レナクシテ力及バズ、山ヲ下シ、武士ノ手ニワタシ、アヘナク
頸
(
くび
)
ヲバ
刎
(
はね
)
ニケル、二人ノ小姓モサイゴヘハヨセザリケレバ
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
改心しても
最
(
も
)
う身動きも出来ん程悪事をして、
何
(
ど
)
の道お
上
(
かみ
)
の手に掛って
素首
(
そっくび
)
を
刎
(
はね
)
られる身の上、よしんば大夫が今坊主になっても、粥河圖書が在俗の時分是々の悪事があるといえば
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何時の間に死骸の首を
刎
(
はね
)
て爾して何時の間に堀の底へ沈めただろう
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
今の値として三千円位のものらしいが今十年で三千円というのは大した
妓
(
おんな
)
でない。
尤
(
もっと
)
も娼妓なら中々いい代物であるから、松葉屋瀬川も娼妓並としておいていいか。それとも君太夫が五十両も
刎
(
はね
)
たか。
傾城買虎之巻
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
きゃっ!と云うと
刎
(
はね
)
返って、道ならものの小半町、膝と
踵
(
かかと
)
で、抜いた腰を
引摺
(
ひきず
)
るように、その癖、
怪飛
(
けしと
)
んで
遁
(
に
)
げて来る。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
添
(
そへ
)
て此方へ
送
(
おく
)
られ
拙者迄
(
せつしやまで
)
に
落度
(
おちど
)
をさせ
重々
(
ぢう/\
)
の
不調法
(
ぶてうはふ
)
斯樣
(
かやう
)
の
不埓
(
ふらち
)
にて御役が
勤
(
つと
)
まるべきや
不屆
(
ふとゞ
)
き
至極
(
しごく
)
なり
揚屋
(
あがりや
)
入
(
いり
)
申付ると
有
(
あ
)
りしかば同心
飛
(
とび
)
かゝり
粂之進
(
くめのしん
)
の
肩衣
(
かたぎぬ
)
を
刎
(
はね
)
たちまち
繩
(
なは
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
又穢れたる者の
素首
(
そっくび
)
を
刎
(
はね
)
るような腰の物は持たん、縄にかけて役所へ引くから
左様
(
そう
)
心得ろ、嗚呼立派な武士でありながら、如何に慾に迷えばとて
斯
(
か
)
かる行いをいたして不届至極な奴である
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
泥脚と
脛
(
すね
)
の、びしょびしょ雨の
細流
(
せせらぎ
)
に
杭
(
くい
)
の乱るるがごとき中へ、
刎
(
はね
)
も上げない
褄
(
つま
)
をきれいに、しっとりした
友染
(
ゆうぜん
)
を、東京下りの
吾妻下駄
(
あずまげた
)
の素足に
捌
(
さば
)
いたのが、ちらちらと
交
(
まじ
)
るを見ると
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
致したり
霞
(
かすみ
)
ヶ
關
(
せき
)
の坂下にて
惡
(
わる
)
い
犬
(
いぬ
)
めが
吼付
(
ほえつく
)
故
(
ゆゑ
)
據所
(
よんどころ
)
なく
拔討
(
ぬきうち
)
に犬を斬しが其血が
刎
(
はね
)
衣類
(
いるゐ
)
を
如斯
(
こんな
)
に
汚
(
よご
)
せしなりと云つゝ
吐息
(
といき
)
を
吐
(
つく
)
體
(
さま
)
が
何
(
どう
)
も
怪
(
あや
)
しく思はれたり夫のみならず第一に
病家
(
びやうか
)
へ行に
傘
(
かさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
刎
漢検1級
部首:⼑
6画
“刎”を含む語句
刎上
刎起
刎返
刎飛
一刎
刎首
刎頸
刎橋
刎付
刎退
刎釣瓶
刎出
刎除
刎込
刎越
刎銭
突刎
刎附
刎歩行
尻刎
...