“尺余”の読み方と例文
旧字:尺餘
読み方割合
しゃくよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右の方に周囲まわり尺余しゃくよ朱泥しゅでいまがいのはちがあって、鉢のなかには棕梠竹しゅろちくが二三本なびくべき風も受けずに、ひそやかに控えている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なみの席より尺余しゃくよゆかを高くして置いた一室と離屋はなれの茶室の一間とに、家族十人の者は二分にぶんして寝に就く事になった。幼ないもの共は茶室へ寝るのを非常に悦んだ。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)