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擁
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かゝ
ふりがな文庫
“
擁
(
かゝ
)” の例文
さはいへまた久留米絣をつけ新らしい
手籠
(
てかご
)
を
擁
(
かゝ
)
えた菱の實賣りの娘の、なつかしい「菱シヤンヨウ」の呼聲をきくのもこの時である。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
独りで
嬰児
(
あかんぼ
)
を
擁
(
かゝ
)
へて居る人とか——まだ何処へも
嫁
(
とつ
)
がずに長唄の稽古に通つて居る人とか——医者の
家
(
うち
)
に雇はれて、立派にして町を歩いて居る人とか——
出発
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
右手を既に
袂
(
たもと
)
を少し掲げて、挿し入れるやうに用意してゐて呉れる夫人の腋下から、
擁
(
かゝ
)
へるやうに背へ当てた。
私の社交ダンス
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
胡座
(
あぐら
)
をかいた股の間へ
手焙
(
てあぶ
)
りを
擁
(
かゝ
)
へ込んで、それでも足らずにぢり/\と
蹂
(
にじ
)
り出しながら
我等の一団と彼
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
いづれも学問する
児童
(
こども
)
らしい顔付の殊勝さ。弁当箱を振廻して行くもあれば、風呂敷包を頭の上に
戴
(
の
)
せて行くもある。
十露盤
(
そろばん
)
小脇に
擁
(
かゝ
)
へ、上草履提げ、口笛を吹くやら、唱歌を歌ふやら。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
木曾
(
きそ
)
の
檜木
(
ひのき
)
は
材木
(
ざいもく
)
として
立派
(
りつぱ
)
なばかりでなく、
赤味
(
あかみ
)
のある
厚
(
あつ
)
い
木
(
き
)
の
皮
(
かは
)
は
屋根板
(
やねいた
)
の
代
(
かは
)
りにもなります。まあ、あの一ト
擁
(
かゝ
)
へも
二擁
(
ふたかゝ
)
へもあるやうな
檜木
(
ひのき
)
の
側
(
そば
)
へ、お
前達
(
まへたち
)
を
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
せたい。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
丁度そこへ風呂敷包を
擁
(
かゝ
)
へ乍ら、戸を開けて入つて来たのは銀之助であつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『先生、一つ流しませう。』と丑松は
小桶
(
こをけ
)
を
擁
(
かゝ
)
へて蓮太郎の
背後
(
うしろ
)
へ廻る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
擁
常用漢字
中学
部首:⼿
16画
“擁”を含む語句
抱擁
擁護
相擁
簇擁
擁護者
擁立
相抱擁
包擁
雪擁藍関
豪歩簇擁
繁擁
雪擁藍關馬不前
雪擁藍関馬不前
求児擁護
擁遏
擁護愛愍
一擁
擁護人
擁済会
擁書楼
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