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物
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もん
ふりがな文庫
“
物
(
もん
)” の例文
兼「フム、お
前
(
めえ
)
さんの方がなか/\
旨
(
うめ
)
い
物
(
もん
)
だ、其の先にむずかしい字が
沢山
(
たんと
)
書いてあるが、お前さん読んでごらんなせい」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お話しでないもんだから
此方
(
こっち
)
はそんな事とは夢にも知らず、お弁当のお
菜
(
かず
)
も毎日おんなじ
物
(
もん
)
ばッかりでもお
倦
(
あ
)
きだろう
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「なんぞ
下
(
お
)
り
物
(
もん
)
でもしたんかいな」いうと、黙って首振って、「あて、もう死ぬ、死ぬ、……助けてほしい」と、ほんまに消えてしまいそうな虫の息で
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「なあに、さうだ
物
(
もん
)
なんざ
貼
(
は
)
んねえツたつて
汝
(
わ
)
ツ
等
(
ら
)
がよりやこつちの
方
(
はう
)
が
早
(
はや
)
く
癒
(
なほ
)
つから」
小柄
(
こがら
)
な
爺
(
ぢい
)
さんは
暫
(
しばら
)
く
手
(
て
)
もとへ
置
(
お
)
いた
油
(
あぶら
)
の
皿
(
さら
)
を
再
(
ふたゝ
)
び
佛壇
(
ぶつだん
)
の
隅
(
すみ
)
へ
藏
(
しま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「嬉しい
盗人
(
ぬすと
)
やおへんか、茶壺と茶筅を盗むなんて、やつぱりお茶の心得がおすのやなあ、金目の
物
(
もん
)
やつたら立派な
茶匙
(
ちやさじ
)
がおすのに、それは残しておいたるんやさかいな。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
「ウン。こげな有難い
物
(
もん
)
たあ知らんじゃった。感心した。又誰か保険に
加入
(
はい
)
らんかな」
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「お使い
物
(
もん
)
ですか? お届けしときましょうか?」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
「世の中には
甘
(
うめ
)
い
物
(
もん
)
が有れば有るもんだあ!」
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
「こんな
物
(
もん
)
何するつもりだね。」
特殊部落の犯罪
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
母「喫べなせえヨウ、
久右衞門
(
きゅうえもん
)
どんが、是なれば
宜
(
よ
)
かろうって水街道へ行って
生魚
(
なまうお
)
を買って来たゞ、随分旨い
物
(
もん
)
だ
常
(
ふだん
)
なら食べるだけれど、やア食えよウ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ほんまに春挙先生にも困りまつせ。酒に酔ははると相変らず無茶苦茶の物を
描
(
か
)
かはるので、
私
(
わて
)
が
後
(
あと
)
から後からそれを破つて廻りますんや、そないな
物
(
もん
)
が残つてては先生の
名折
(
なをれ
)
どすさかいにな。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
『ホラ……余り
物
(
もん
)
ば遣るぞ』
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
食物
(
くいもの
)
ア江戸口で、お
前
(
めえ
)
塩の甘たっけえのを、江戸では斯う云う
旨
(
うめ
)
え
物
(
もん
)
喰って居るからって、
食物
(
くいもな
)
ア大変
八釜
(
やかま
)
しい、
鰹節
(
かつぶし
)
などを山の様に掻いて、
煮汁
(
にしる
)
を取って
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
正「へえ、泥坊
物
(
もん
)
でげすかな、
係合
(
かゝりあい
)
になりやすからお世話アしなければ宜かった、驚きやしたな」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
へえゝ
立派
(
りつぱ
)
な
物
(
もん
)
ですね
何
(
ど
)
うも……あの向うへ
往
(
い
)
きますのは
女
(
をんな
)
ぢやアございませんか。近「
然
(
さ
)
うよ。梅「へえゝ
女
(
をんな
)
てえものは
綺麗
(
きれい
)
なものですなア、
男
(
をとこ
)
が
迷
(
まよ
)
ふな無理もありませんね。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お前さまが
此方
(
こっち
)
へ越してから荒物屋を始めたが、酒でも干物でも
廉
(
やす
)
いんで
大
(
おお
)
評判だよ、調法だってよ、仕入が皆江戸
物
(
もん
)
を買って来るだから
好
(
い
)
いでや、
此間
(
こねえだ
)
の
干魚
(
ひもの
)
なざア
大層
(
てえそう
)
うまかったが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まア是ア詰らん
物
(
もん
)
でございますけれども、私が
夜業
(
よなべ
)
に
撚揚
(
よりあ
)
げて置いたので、使うには丈夫一式に丹誠した糸でございます、染めた方は
沢山
(
たんと
)
無
(
ね
)
えで、白と
二色
(
ふたいろ
)
撚って来ました、誠に少しばいで
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“物”の意味
《名詞》
(もの)人の認識の対象となる存在又はそれに順ずる概念。cf.こと。
(もの、「者」と読み分ける場合はブツ)(法律)権利等の主体である人に対立する概念で、権利等の客体をいう。
(ブツ)(隠語)違法に取引されるもの。
(出典:Wiktionary)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“物”を含む語句
着物
物語
怪物
食物
腫物
動物
供物
作物
贈物
副食物
生物
物凄
果物
玩弄物
器物
植物
香物
物品
物柔
贋物
...