トップ
>
『特殊部落の犯罪』
ふりがな文庫
『
特殊部落の犯罪
(
とくしゅぶらくのはんざい
)
』
「久七、お前が好きな物持って来ただよ。」 晴々しい若い声と共に、表の戸ががらりと引開けられた。 とっつきの狭い土間、それから六畳ばかりの室、その室の片隅に、ぼろぼろの布団の上へ、更に二枚の蓆をかけて寝ていたのを、むっくり上半身だけ起してみる …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説」1922(大正11)年2月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
香
(
かん
)
退
(
しざ
)
空
(
あ
)
前
(
めえ
)
俺
(
おら
)
己
(
おのれ
)
後退
(
あとしざ
)
物
(
もん
)
揺
(
ゆす
)
竈
(
へっつい
)
泡
(
あぶく
)
鼈
(
すっぽん
)
首肯
(
うなず
)
頬辺
(
ほっぺた
)
自棄
(
やけ
)
祖母
(
ばあ
)
破家
(
あばらや
)
煩
(
わずら
)
杜鵑
(
ほととぎす
)
急
(
せ
)
後味
(
あとあじ
)
幾歳
(
いくつ
)
家
(
うち
)
女子
(
おなご
)
傾
(
かし
)