“後味”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あとあじ66.7%
あとあぢ16.7%
アトアヂ8.3%
ナハシユマツク8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立て続けにも一口飲んで、徳利を膝の上に両手で握りしめたまま、口の中に残ったかんばしい後味あとあじを、ぴちゃりぴちゃりと舌鼓うった。
特殊部落の犯罪 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
私は何か香氣かうきあるものをはじめて味つた。飮むとあたゝかくて、新鮮な香り高い酒のやうだつた。そして後味あとあぢつぱく、腐敗して毒を呑まされたやうな氣持ちだつた。
恥ぢをかゝせて——、恥しめられた者の持つ後味アトアヂのわるさを思ひもしないで、言ふいたはりのなさが、やはり房主の生活のあさましさなのだ。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
何だか少しジムバリストの後味ナハシユマツクに対して済まないやうにも感じたが、生まれてまだ一度もダンス場なるものを見た事がないので、かう云ふ機会をはづしては
私の社交ダンス (新字旧仮名) / 久米正雄(著)