“名折”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なお40.0%
なおれ33.3%
なをれ20.0%
なを6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうとも、そうとも! そんな同情どうじょうのねえことをぬかすやつア、江戸ッ子の名折なおれだ。オ、見りゃあ、伊勢甚いせじん極道息子ごくどうむすこじゃアねえか。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一彦は、ちょっと気持がわるくなりましたが、こんなことで退却をしては、日本の少年の名折なおれだと思いましたから、思いきって大尉のあとにつき、勇敢にとびこみました。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
クレーチの名折なをれしゐたり、彼我等を見て己が身を噛みぬ、そのさまうちより怒りにとらはれし者に似たりき —一五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「親分、私は親に隱れて、お願ひに伺ひました。此儘放つて置けば、石原の利助の一代の名折なをれ、十手捕繩を召上げられないものとも限りません」