名折なをれ)” の例文
クレーチの名折なをれしゐたり、彼我等を見て己が身を噛みぬ、そのさまうちより怒りにとらはれし者に似たりき —一五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我々朋友ばかりではない、いて高等中学の名折なをれにもなるのだから、是非あの美人を君が妻君にするやうに、これは我々が心をいつにしてむすぶの神にいのつた酒だから、辞退するのは礼ではない。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「ほんまに春挙先生にも困りまつせ。酒に酔ははると相変らず無茶苦茶の物をかはるので、わてあとから後からそれを破つて廻りますんや、そないなもんが残つてては先生の名折なをれどすさかいにな。」
あゝピサよ、シを語となすうるはしき國の民の名折なをれよ、汝の隣人となりびと等汝を罰するおそければ 七九—八一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)