“霽月”の読み方と例文
読み方割合
せいげつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イヤ疑いは人間にあり、天にいつわりなきものをと。この句ほど高遠雄大にして光風霽月せいげつの如きものが滅多めったにありましょうか。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
『猫は元来一ぴつにして、敵味方を争うは迷妄めいもうのもと。これさえ切れば光風霽月せいげつ、手をとってともに山中を行く、これを切るには不動智をもってすべし』
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
とはいへ、そこは大人物の内閣で、右から左へ曲るぐらゐにこだはる量見はないのですから、光風霽月せいげつと申しますか、水従方円器と申しますか、明鏡止水の心境です。
露の答 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)