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霽月
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せいげつ
ふりがな文庫
“
霽月
(
せいげつ
)” の例文
イヤ疑いは人間にあり、天に
偽
(
いつわ
)
りなきものをと。この句ほど高遠雄大にして光風
霽月
(
せいげつ
)
の如きものが
滅多
(
めった
)
にありましょうか。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
『猫は元来一
物
(
ぴつ
)
にして、敵味方を争うは
迷妄
(
めいもう
)
のもと。これさえ切れば光風
霽月
(
せいげつ
)
、手をとってともに山中を行く、これを切るには不動智をもってすべし』
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
とはいへ、そこは大人物の内閣で、右から左へ曲るぐらゐにこだはる量見はないのですから、光風
霽月
(
せいげつ
)
と申しますか、水従方円器と申しますか、明鏡止水の心境です。
露の答
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
これに反してイエスは、公の問題ではあくまで祭司学者たちを
痛罵
(
つうば
)
し給うたが、私的には光風
霽月
(
せいげつ
)
、己を滅ぼそうと陰謀する敵に対してすら何の含むところ怨むところもありません。
イエス伝:マルコ伝による
(新字新仮名)
/
矢内原忠雄
(著)
草木に対していれば何の憂鬱も煩悶も憤懣もまた不平もなく、何時も光風
霽月
(
せいげつ
)
でその楽しみいうべからずです。まことに生まれつき善いものが好きであったと一人歓び勇んでいるのです。
牧野富太郎自叙伝:02 第二部 混混録
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
▼ もっと見る
折節松山中学校に
教鞭
(
きょうべん
)
を取りつつあった夏目漱石氏の寓居に同居し、
極堂
(
きょくどう
)
、
愛松
(
あいしょう
)
、
叟柳
(
そうりゅう
)
、
狸伴
(
りはん
)
、
霽月
(
せいげつ
)
、
不迷
(
ふめい
)
、
一宿
(
いっしゅく
)
らの松風会員諸君の日参して来るのを相手に句作に
耽
(
ふけ
)
ったのであったが
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
それから若手では村上
霽月
(
せいげつ
)
氏もこの頃から俳句を始めて、これは以前に東京へ出て書生をしていた頃、私が学校の証人に立っていた関係から、子規氏よりも私に俳句を示されたのが始まりで
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
両派は毫も互に
挟
(
さしはさ
)
む所なく、手を携えて法典の編纂に従事し、同心協力して我同胞に良法典を与えんことを努めたるが如き、もってその心事の光風
霽月
(
せいげつ
)
に比すべきものあるを見るべきである。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
不意に、かんからと大笑すると、光風
霽月
(
せいげつ
)
な声音でいいました。
右門捕物帖:08 卍のいれずみ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
そうかといって、情から離れ去った光風
霽月
(
せいげつ
)
の身の上でもない。
宝永噴火
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
私はその当時の実境を目撃したわけではないが、以前子規居士から聞いた話や、最近国へ帰って
極堂
(
きょくどう
)
、
霽月
(
せいげつ
)
らの諸君から聞いた話やを綜合して見ると、大体その時の模様の想像はつくのである。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
村上
霽月
(
せいげつ
)
来小会。
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
霽
漢検1級
部首:⾬
22画
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
“霽”で始まる語句
霽
霽間
霽々
霽朗
霽際
霽顔