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纖
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ほそ
ふりがな文庫
“
纖
(
ほそ
)” の例文
新字:
繊
纖
(
ほそ
)
きこと
縷
(
る
)
の
如
(
ごと
)
し
玉蜻
(
かげろふ
)
と
言
(
い
)
ふ。
彼
(
か
)
の
女
(
をんな
)
、
幽
(
かすか
)
に
青
(
あを
)
き
瓔珞
(
やうらく
)
を
輝
(
かゞや
)
かして
舞
(
ま
)
へば、
山
(
やま
)
の
端
(
は
)
の
薄
(
すゝき
)
を
差覗
(
さしのぞ
)
きつゝ、やがて
月
(
つき
)
明
(
あきら
)
かに
出
(
い
)
づ。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お上さんは
纖
(
ほそ
)
い
指尖
(
ゆびさき
)
を
上框
(
あがりがまち
)
に
衝
(
つ
)
いて足駄を脱いだ。そして背中の子を
賺
(
すか
)
しつゝ、帳場の奧に
躱
(
かく
)
れた。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
苧環
(
をだまき
)
、
成人
(
おとな
)
びてゐないのが
身上
(
しんじやう
)
の女學生、短い袴、
纖
(
ほそ
)
い
脚
(
あし
)
、燕の
羽根
(
はね
)
のやうに動く
腕
(
うで
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
さすがに
持扱
(
もてあつか
)
ひて直行の途方に暮れたるを、老女は目を
纖
(
ほそ
)
めて、
何処
(
いづこ
)
より出づらんやとばかり世にも
奇
(
あやし
)
き声を
発
(
はな
)
ちて
緩
(
ゆる
)
く笑ひぬ。彼は
謂知
(
いひし
)
らぬ
凄気
(
せいき
)
に打れて、覚えず肩を
聳
(
そびや
)
かせり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
纖
(
ほそ
)
く
勁
(
つよ
)
く太く艶ある
彼
(
か
)
の聲の如き心をもたむとぞ思ふ (シャリアーピンを聞きて)
和歌でない歌
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
一は
纖
(
ほそ
)
い線、巖の樣子もまた二者の間に相應した差があつて、霧降の瀧の美しさは、瀑布の形容によく
素練
(
それん
)
などといふ字を使ふが、素練などといつたのでは端的にその
實
(
じつ
)
は寫し得ない。
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
霞針
(
かすみばり
)
、
纖
(
ほそ
)
き葉の神
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
殘れる月の
纖
(
ほそ
)
きかな
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
煙の如く
纖
(
ほそ
)
やかに吹きまよふ
丈長
(
たけなが
)
の髮
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
春雨
纖
(
ほそ
)
き
𢌞廊
(
わたどの
)
に
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
纖
部首:⽷
23画
“纖”を含む語句
纖弱
纖手
纖細妙微
纖維
纖腰一握肌理細膩
纖舌
纖雲
骨纖