“ほそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
細76.8%
繊15.9%
纖3.3%
纎1.6%
捕鼠0.8%
嘴細烏0.4%
尖0.4%
繊細0.4%
臍0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今(いま)まで流(なが)し元(もと)で頻(しき)りに鳴(な)いていた虫(むし)の音(ね)が、絶(た)えがちに細(ほそ)ったのは、雨戸(あまど)から差(さ)す陽(ひ)の光(ひか)りに、おのずと怯(おび)えてしまったに相違(そうい)ない。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
李一は小さいガラスの瓶に二疋の人魚を入れて、いまは全く夜になった海岸の町を指して帰ってゆく途(みち)で、瓶の中から繊(ほそ)い声がして
不思議な魚 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
お上さんは纖(ほそ)い指尖(ゆびさき)を上框(あがりがまち)に衝(つ)いて足駄を脱いだ。そして背中の子を賺(すか)しつゝ、帳場の奧に躱(かく)れた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
拇指の腸處(わたどころ)の細紋が見え、指の木賊條(とくさすぢ)の縱の纎(ほそ)いのが見え、漸く指頭の渦卷や流れ紋(すぢ)の見ゆるに至るまで、次第次第に夜が明け放るゝに及び、やがて日がさし昇るに及ぶ
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
左れば黒い猫には色の嗜好如何に関せず其身の保護の為めに白色又は水色等の首環と鈴とを着けて置くが良い、併し此鈴と捕鼠(ほそ)とは両立しないもので
猫と色の嗜好 (新字新仮名) / 石田孫太郎(著)
「へい、もう、刻限で、危気(あぶなげ)はござりましねえ、嘴太烏(ふと)も、嘴細烏(ほそ)も、千羽ヶ淵の森へ行(い)んで寝ました。」
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの尖(ほそ)い神経の持ち主が、ここまで来ればもう一寸やそっとでは、此の三角形の脅迫観念から退れることはできまいという事も思い合わせることが出来ました。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と母に言われて、お仙は白い繊細(ほそ)い手を口に宛行(あてが)いながら、無邪気に笑った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
やがて静かに臍(ほそ)をまさぐる
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)