“デリケート”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
微妙27.3%
繊細27.3%
繊弱18.2%
微細9.1%
敏感9.1%
纎弱9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは子が親に対する微妙デリケートな謙譲である。
過渡人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
鶏を料理するにも、この焼石の機転が無くてはならぬ。鶏を安心させておいて、その瞬間にはつと落す。落すにはそれ/″\自分が手につた方法をえらんで差支さしつかへないが、たゞ落すその一瞬間は鶏に気取けどられぬ程の微妙デリケートところが無くてはならぬ。
捕物の名人銭形の平次は、口癖のようにこう言っておりました。血みどろの死体をいじり廻すのを商売冥利みょうりと考えるためには、平次の神経は少し繊細デリケートに過ぎたのです。
ことに死者の胸に組合せた手の指のつめまで綺麗に磨かれてあったという事が、舞台で化粧をこそすれ、何事にも追われがちの不如意の連中には、指の爪のことまで繊細デリケートな気持ちを持っていられなかった人々が、感銘深くながめたという有様だった。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
近頃出來の店構へで何となく眞新らしい普請ふしんですが、その癖妙に陰氣で妙に手丈夫に出來ているのが、娘の繊弱デリケートな神經を壓迫します。
大束おおたばな事を言って、お静はソッと店中に眼を走らせました。近頃出来の店構えで何となく真新しい普請ですが、そのくせ妙に陰気で妙に手丈夫に出来ているのが、娘の繊弱デリケートな神経を圧迫します。
やがて、淫書の扉がひらくと、濛々もうもうとした紫煙のなかの客間サルーンから、現実の微細デリケートな享楽地帯が眼前にパノラマのようにあらわれた。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
私がすべての生命に対して特別に敏感デリケートな人間である事を証明し得る者がどこに居よう。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お前は到底とても此樣な纎弱デリケートなものには適しないといはれたことがあるが、何うしても其の人の人格は隱す譯にはゆかぬ。
彫刻家の見たる美人 (旧字旧仮名) / 荻原守衛(著)