愚図ぐづ)” の例文
旧字:愚圖
騙詐かたり世渡よわた上手じやうず正直しやうぢき無気力漢いくぢなし無法むはう活溌くわつぱつ謹直きんちよく愚図ぐづ泥亀すつぽんてんとんびふちをどる、さりとは不思議ふしぎづくめのなかぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
「また愚図ぐづり始める。誰も笑つたんぢやないの。あんたが大きくなつたつて、みんな褒めるんぢや有りませんか。」
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
途中でも何度か愚図ぐづるのを無理になだめて、家へ帰ると妹と二人がゝりで寝床へかつぎこんだ。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)