まま)” の例文
旧字:
当座四五日は例の老人の顔を見る毎に嘆息而已のみしていたが、それも向う境界きょうがいに移る習いとかで、日を経るままに苦にもならなく成る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
然れどもおなじきことなることを別たずして、倶に天皇のみことのりままに、相たすけてさかふること無からむ。し今より以後のちちかひの如くならずば、身命いのちほろび、子孫うみのこ絶えむ。忘れじあやまたじ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
百年の相識に別れた如くなにとなく心さびしかッたが……それも日数ひかずままに忘れてしまッたのに、今また思い懸けなく一ッ家に起臥おきふしして、折節は狎々なれなれしく物など言いかけられて見れば
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)