“しがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爲難25.0%
志方25.0%
為難25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
處刑しよけいせんとは思へども處刑爲難しがたき次第あり开は如何とたづぬるに只今も申す通り婚姻さまたげの罪科ざいくわは重くて死罪輕くて遠島ゑんたうなり然るに庄兵衞事自己おのれみつに戀慕れんぼして小西屋との婚姻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うたへる樣に取計とりはからふ可し夫も五日の中に限りぬし日限を過す時は我も堪忍かんにん爲難しがたければ双親ふたおやに向ひ此事を詳細くはしく云て意中を聞ん和郎そなたも是を心得てと嚴重きびしく云れて忠兵衞は詮方せんかたなけれど言受し部屋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
志方しがたの城主櫛橋左京は、幸いにもそれがしの家の姻戚いんせき、これは必ずお味方へ引き入れます。ひとり三木城の別所長治ながはるは、頑としてくだりますまい。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
可懐なつかしさと可恐おそろしさと可耻はづかしさとを取集めたる宮が胸の内は何にたとへんやうも無く、あはれ、人目だにあらずば抱付いだきつきても思ふままにさいなまれんをと、心のみはあこがれながら身を如何いかにとも為難しがたければ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それより近衛このえ公をして、宗鑑が姿を見れば餓鬼つばた、の佳謔かぎゃくを発せしめ、しがたって宗鑑に、飲まんとすれど夏の沢水、の妙句を附けさせ、俳諧はいかい連歌れんがの歴史の巻首を飾らせるに及んだ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)