“為難”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しにく50.0%
しがた16.7%
なしがた16.7%
シニク16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一つには、九代目団十郎に対抗する為には、団十郎の為難しにくい所に出ねばならぬという事情があった。団十郎は、女形にはまず、極度に不向きであったからである。
役者の一生 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
可懐なつかしさと可恐おそろしさと可耻はづかしさとを取集めたる宮が胸の内は何にたとへんやうも無く、あはれ、人目だにあらずば抱付いだきつきても思ふままにさいなまれんをと、心のみはあこがれながら身を如何いかにとも為難しがたければ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
俗眼だもあやまつことなきなり、たゞ夫れ悪の外被に蔽はれたる至善あり、善の皮肉に包まれたる至悪あるを看破するは、古来哲士の為難なしがたしとするところ、凡俗の容易に企つるあたはざる難事なり。
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
一つには、九代目団十郎に対抗する為には、団十郎の為難シニクい所に出ねばならぬといふ事情があつた。団十郎は、女形にはまづ極度に不向きであつたからである。
役者の一生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)