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鴛鴦
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をしどり
ふりがな文庫
“
鴛鴦
(
をしどり
)” の例文
「そんな氣樂なものぢやありませんよ。
鴛鴦
(
をしどり
)
のやうに仲よく添寢してゐる夫が、夜中に脱け出して人を殺すでせうか——ツて」
銭形平次捕物控:269 小判の瓶
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかもその空席のあるのは
丁度
(
ちやうど
)
僕の
右鄰
(
みぎどおり
)
である。
鷺
(
さぎ
)
は
姉
(
ねえ
)
さん相当にそつと右鄰へ腰を下した。
鴛鴦
(
をしどり
)
は勿論
姉
(
あね
)
の前の
吊
(
つ
)
り革に片手を托してゐる。
鷺と鴛鴦
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あゝ、あの、
手遊
(
てあそ
)
びの
青首
(
あをくび
)
の
鴨
(
かも
)
だ、と
見
(
み
)
ると、
續
(
つゞ
)
いて、
追
(
お
)
ひ
状
(
さま
)
に
袖
(
そで
)
の
下
(
した
)
を
拔
(
ぬ
)
けたのは、
緋
(
ひ
)
に
黄色
(
きいろ
)
に、
艶々
(
つや/\
)
とした
鴛鴦
(
をしどり
)
である。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大椋
(
おほくら
)
の池にうかるる
鴛鴦
(
をしどり
)
のをしき月日をいたづらに経ぬ
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
かげ寒き池の
水面
(
みのも
)
やつれづれと
家鴨
(
あひる
)
およげり
鴛鴦
(
をしどり
)
を前に
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
鴛鴦
(
をしどり
)
や国師の
沓
(
くつ
)
も錦革
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
鴛鴦
(
をしどり
)
縫
(
ぬ
)
ひし
蒸衾
(
むしぶすま
)
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
徐大盡
(
じよだいじん
)
眞前
(
まつさき
)
に、ぞろ/\と
入
(
はひ
)
ると、
目
(
め
)
も
眩
(
くら
)
むやうな
一面
(
いちめん
)
の
櫨
(
はじ
)
の
緋葉
(
もみぢ
)
、
火
(
ひ
)
の
燃
(
もゆ
)
るが
如
(
ごと
)
き
中
(
なか
)
に、
紺青
(
こんじやう
)
の
水
(
みづ
)
あつて、
鴛鴦
(
をしどり
)
がする/\と
白銀
(
しろがね
)
を
流
(
なが
)
して
浮
(
うか
)
ぶ。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
中肉
(
ちうにく
)
以上に肥つてゐる。けれども体の
吊
(
つ
)
り合ひは少しもその為に損はれてゐない。殊に腰を振るやうに悠々と足を運ぶ
容子
(
ようす
)
は
鴛鴦
(
をしどり
)
のやうに
立派
(
りつぱ
)
である。
鷺と鴛鴦
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かげ寒き池の
水面
(
みのも
)
やつれづれと
家鴨
(
あひる
)
およげり
鴛鴦
(
をしどり
)
を前に
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鴛鴦
(
をしどり
)
は
濃艷
(
のうえん
)
でお
睦
(
むつま
)
じい、が、
聞
(
き
)
いたばかりで、
翡翠
(
かはせみ
)
は
凄麗
(
せいれい
)
にして、
其
(
そ
)
の
所帶
(
しよたい
)
は
意氣
(
いき
)
である。
見
(
み
)
たくなつた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
唯
鴛鴦
(
をしどり
)
は
鷺
(
さぎ
)
よりも幾分か器量は悪いかも知れない。僕はそれぎりこの二人を忘れ、ぶらぶら
往来
(
わうらい
)
を歩いて行つた。往来は前にも云つた通り、夏の日の照りつけた銀座である。
鷺と鴛鴦
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
湯崗子遠く来りてあはれあはれ
鴛鴦
(
をしどり
)
の湯にひとり浸るも
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
こずゑの雪に
鴛鴦
(
をしどり
)
の
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鴛鴦
(
をしどり
)
動物園
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“鴛鴦(オシドリ)”の解説
オシドリ(鴛鴦、学名:Aix galericulata)は、鳥綱カモ目カモ科オシドリ属に分類される鳥類。
(出典:Wikipedia)
鴛
漢検準1級
部首:⿃
16画
鴦
漢検準1級
部首:⿃
16画
“鴛鴦”で始まる語句
鴛鴦歌
鴛鴦楼
鴛鴦夢
鴛鴦拐
鴛鴦殿
鴛鴦池
鴛鴦燈
鴛鴦陣
鴛鴦鳥
鴛鴦公園