トップ
>
鴛鴦
>
ゑんあう
ふりがな文庫
“
鴛鴦
(
ゑんあう
)” の例文
渝
(
かは
)
らぬ
契
(
ちぎ
)
りの
誰
(
た
)
れなれや
千年
(
せんねん
)
の
松風
(
しようふう
)
颯々
(
さつ/\
)
として
血汐
(
ちしほ
)
は
殘
(
のこ
)
らぬ
草葉
(
くさば
)
の
緑
(
みどり
)
と
枯
(
か
)
れわたる
霜
(
しも
)
の
色
(
いろ
)
かなしく
照
(
て
)
らし
出
(
い
)
だす
月
(
つき
)
一片
(
いつぺん
)
何
(
なん
)
の
恨
(
うら
)
みや
吊
(
とぶら
)
ふらん
此處
(
こゝ
)
鴛鴦
(
ゑんあう
)
の
塚
(
つか
)
の
上
(
うへ
)
に。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
たつた一と眼で
雇主
(
やとひぬし
)
をすつかり夢中にさせてしまひ、何百兩といふ巨額の支度金を取つて妾奉公に出た上、
鴛鴦
(
ゑんあう
)
の
衾
(
ふすま
)
の中で、したゝかに垂れ流すといふ、大變な藝當をやる女もあつたのです。
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
行暮
(
ゆきく
)
れて
一夜
(
ひとよ
)
の
宿
(
やど
)
の
嬉
(
うれ
)
しさや、
粟
(
あは
)
炊
(
かし
)
ぐ
手
(
て
)
さへ
玉
(
たま
)
に
似
(
に
)
て、
天井
(
てんじやう
)
の
煤
(
すゝ
)
は
龍
(
りう
)
の
如
(
ごと
)
く、
破衾
(
やれぶすま
)
も
鳳凰
(
ほうわう
)
の
翼
(
つばさ
)
なるべし。
夢
(
ゆめ
)
覺
(
さ
)
めて
絳欄碧軒
(
かうらんへきけん
)
なし。
芭蕉
(
ばせを
)
の
骨
(
ほね
)
巖
(
いはほ
)
の
如
(
ごと
)
く、
朝霜
(
あさしも
)
敷
(
し
)
ける
池
(
いけ
)
の
面
(
おも
)
に、
鴛鴦
(
ゑんあう
)
の
眠
(
ねむり
)
尚
(
な
)
ほ
濃
(
こまやか
)
なるのみ。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其處には、
枕屏風
(
まくらびやうぶ
)
を取拂つて、
鴛鴦
(
ゑんあう
)
の床は
溢
(
あふ
)
れるばかりの血汐にひたされ、明る過ぎるほどの明るさの中に、
喉
(
のど
)
をゑぐられた、花嫁お君の淺ましい死骸が、
覆
(
おほ
)
う物もなく横たはつて居るのです。
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“鴛鴦(オシドリ)”の解説
オシドリ(鴛鴦、学名:Aix galericulata)は、鳥綱カモ目カモ科オシドリ属に分類される鳥類。
(出典:Wikipedia)
鴛
漢検準1級
部首:⿃
16画
鴦
漢検準1級
部首:⿃
16画
“鴛鴦”で始まる語句
鴛鴦歌
鴛鴦楼
鴛鴦夢
鴛鴦拐
鴛鴦殿
鴛鴦池
鴛鴦燈
鴛鴦陣
鴛鴦鳥
鴛鴦公園