“行暮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきく83.3%
いきく16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし旅人がみち行暮ゆきくれて、とある小社の中に仮宿すると、夜深く馬のすずの音が聞えてきて社の前に立ちどまり、こよいは何村に産があります。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
修行者しゅぎょうじゃが、こんな孤家ひとつやに、行暮ゆきくれて、宿を借ると、承塵なげしにかけた、やり一筋で、主人あるじの由緒が分ろうという処。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
行暮いきくれて、ことの外難渋いたします。暫らく軒の下を拝借いたしい」
百唇の譜 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)