“大笊”の読み方と例文
読み方割合
おおざる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小雨のなかを本陣が菜と雉笛(きじぶえ)と大笊(おおざる)に一杯のしめじをもってきてくれた。本陣はくるたんびになにかしら山里らしい話を積んでくる。
島守 (新字新仮名) / 中勘助(著)
根を掘上げたばかりと思う、見事な蓮根が柵(さく)の内外(うちそと)、浄土の逆茂木(さかもぎ)。勿体ないが、五百羅漢(ごひゃくらかん)の御腕(おんうで)を、組違えて揃う中に、大笊(おおざる)に慈姑(くわい)が二杯。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
新造の銀行が、そこだけの覚醒した抜けめなさで臆面もなくごたごたした角に立っているかなたに、あかちゃけた大笊(おおざる)の形で、工廠の鉄骨が見晴せた。そちらから、九月も末の海の風が吹いて来た。
播州平野 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)