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ほちょう
これも、ほがらかな秋を
謳歌する人間か、きいていても
筋肉がピクピクしてきそうな口笛だ。
健康な
両足で、
軽快な
歩調で、やってくるのがわかるような口笛だ。
今までじっと立っていた馬は、この時
一緒に頸をあげ、いかにもきれいに
歩調を
踏んで、
厩の方へ歩き出し、
空のそりはひとりでに馬について雪を
滑って行きました。
最後に残るのは——貴方がたの中で
能く誘惑ということを言いましょう。人と
歩調を合わして行きたいという誘惑を感じても、
如何せんどうも私にはその誘惑に従う訳に行かぬ。