“ほちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
歩調100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これも、ほがらかな秋を謳歌おうかする人間か、きいていても筋肉きんにくがピクピクしてきそうな口笛だ。健康けんこう両足りょうあしで、軽快けいかい歩調ほちょうで、やってくるのがわかるような口笛だ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今までじっと立っていた馬は、この時一緒いっしょに頸をあげ、いかにもきれいに歩調ほちょうんで、うまやの方へ歩き出し、からのそりはひとりでに馬について雪をすべって行きました。
耕耘部の時計 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
最後に残るのは——貴方がたの中でく誘惑ということを言いましょう。人と歩調ほちょうを合わして行きたいという誘惑を感じても、如何いかんせんどうも私にはその誘惑に従う訳に行かぬ。
模倣と独立 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)