踉々よろよろ)” の例文
あっちへ蹌々ひょろひょろ、こっちへ踉々よろよろ、狐のいたように、俺の近所を、葛西かさい街道にして、肥料桶こえたごにおいをさせるのはどこの奴だ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ステップが踉々よろよろくずれて、ちっともあざやかにきまらない。松永まつながの肩に首をせている——というよりも、彼のたくましいくびに両手を廻して、シッカリ抱きついているのだった。
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)