蹌踉ある)” の例文
彼は耳をおおうように深く外套の襟を立てて、前屈まえかがみに蹌踉あるいて行った。眼筋が働きを止めてしまった視界の中に、重なり合った男の足跡、女の足跡。
(新字新仮名) / 池谷信三郎(著)