“帯際”の読み方と例文
旧字:帶際
読み方割合
おびぎわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こいつ」一度、よろめいて、腰をつきかけた平次郎は、起ち上がって、女房の帯際おびぎわを後ろからつかんだ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それで私は起き上ってお母様の方へ行こうとしましたが、いつの間にか私はお父様から帯際おびぎわを捉えられておりまして、息が止まるほど強く畳の上に引き据えられました。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
鍛冶倉の背後うしろには、さっきから女が一人、泣き伏している、その帯際おびぎわを取った鍛冶倉。