“帯剣”の読み方と例文
旧字:帶劍
読み方割合
たいけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、帯剣たいけんだけはなかったのです。そのうちに、ほんとうの大尉どのが司令部に出て来て、自分でも呆れている始末です。
火薬庫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
二人ともパンツのまま横になっていたので、上衣うわぎを着ればよいのだ。巡査は用意の為に帯剣たいけんまでつけて、階下に降りた。邸内は死んだ様に静まり返っている。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
其巡査の話に、正服せいふく帯剣たいけんで東京を歩いて居ると、あれは田舎のおまわりだと辻待つじまちの車夫がぬかす。如何してかるかときいたら、で知れますと云ったと云って、大笑した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)